お家の屋根は、あなたが普段生活する中で、なかなか目にすることのない部分だと思います。
そのため、屋根のメンテナンスを行う時期の目安が分からなかったり、
そもそも目に留まりにくい事から、屋根のお手入れ自体、考える機会がないかもしれません。
しかし、
「近所で塗装工事をしてる…。」
「知り合いが家の塗装工事をしたって話を聞いた…。」
「訪問販売でやって来た業者が塗装工事を勧めてきた…。」
このように、みんなが屋根塗装をしていても、あなたのお家の屋根に塗装工事が必要かどうかは、疑問に思いますよね。
実は、屋根塗装はあなたやご家族が安心して暮らしていくための、大事なメンテナンスとなるので、
屋根の塗装や補修について詳しく見ていきましょう。
屋根には塗装が必要?
お家の屋根は、10年を目安に専用のペンキで保護する塗装工事が必要になり、10年以上屋根塗装をしないままでいると、
外観が悪くなるだけでなく、屋根が傷んで雨漏りの原因にもなってしまいます。
しかし、すべての屋根に塗装工事が必要なわけではなく、
塗装が必要な屋根
塗装以外の補修が必要な屋根
この2種類に分けることが出来ます。
そのため、屋根の種類を確認しながら、あなたのお家の屋根には塗装工事が必要なのか、
塗装が必要なければどんな補修をすべきかも、一緒に見ていければと思います。
屋根にはどんな種類がある?
もしかすると、すでにお家の屋根がどんな種類なのか、あなた自身でしっかり把握しているかもしれませんが、
改めて、屋根の種類を私と一緒に確認していきましょう。
屋根の種類は、大きい枠組では下記のように分類することができ、
この3種類であれば、屋根のことに詳しくなくても見分けが付きやすいです。
◎瓦屋根
一番厚みや重さがある屋根材で、昔ながらの日本家屋にも使われているものです。
瓦と言っても、さらに細かく分類することができて、それぞれ補修方法が違う場合もあるため、
塗装業者さんの専門的な知識や経験が必要になります。
◎スレート屋根
昔ながらの日本家屋に使われてきた瓦屋根に対して、現代の住宅に多い洋風家屋に使われやすいのが、
スレート屋根という種類の屋根材。
コロニアルやカラーベストとも呼ばれ、薄いセメントで出来ている板を敷き詰めていくため、
施工しやすいのも特徴の一つです。
◎金属屋根
金属屋根は軽くて施工しやすく、3種類の屋根の中でも一番薄いという特徴があり、
お家にオシャレな印象を持たせることができます。
しかし、雨音が響きやすく、金属のためサビが発生するというデメリットも持っているため、
定期的なメンテナンスは欠かせません。
屋根を3種類に分けてみましたが、瓦屋根・金属屋根は、さらに分類することができるので、
もう少し詳しく見ていければと思います。
瓦屋根の分類
瓦屋根は、瓦の材料、焼き方、仕上げ方などによって、さまざまな種類に分けることが出来ます。
◎粘土瓦(日本瓦・和瓦)
粘土で出来ている瓦のこと。
表面に釉薬(ゆうやく)と呼ばれる薬が塗られてツルツルしている「陶器瓦(釉薬瓦)」や、
表面に何も薬が塗られていない「素焼き瓦」、
瓦を焼いたあとにいぶして炭素を付着させる「いぶし瓦」などがあります。
◎セメント瓦
セメント製の瓦で、圧形スレートとも呼ばれています。防水する力が備わっていない為、
塗装をして保護する必要があります。
モニエル瓦 セメント瓦の一種ですが、表面のセメントを着色して色を出しており、
着色されているセメントの層をスラリー層と言います。
一般的なセメント瓦と、モニエル瓦とでは塗装方法が違うものの、見た目がとても似ているため注意が必要です。
金属屋根の分類
金属屋根は、大きく分けて下記の2種類が一般的です。
◎トタン屋根
昔ながらの金属屋根で、波状の屋根材や平たい屋根材など様々あります。
軽くて丈夫ですが、サビに弱いというデメリットもあるため、サビを放置し続けると穴が空いてしまう可能性も。
◎ガルバリウム鋼板
トタン屋根が主流だった金属屋根ですが、近年人気が出てきているのが、ガルバリウム鋼板。
トタンに比べてサビに強い性質をもっており、デザインもオシャレなものが多く、
屋根工事の一種となる「カバー工法」にも使われる屋根材です。
次回も引き続き塗装が必要な屋根、不要な屋根についてお話します!